7.HIV感染のリスクを下げる方法
HIVの感染を起こさないためには、次のことを確実にする必要がある。
○皮膚に傷や病気や炎症がある場合には、そこにHIVがふくまれ可能性がある体液(精液、血液、さきばしり液、腸粘膜から出てくる粘液)がつかないようにする
○粘膜にも上記の体液がつかないようにする
そのためには、セックスの前には身体をチェックしよう。そして傷があったら絆創膏(ばんそうこう)でしっかりふさごう。病気や炎症がある部分はセックスでは使わないようにしたり、コンドームをかぶせよう。アナルセックスはもちろん、フェラチオのときもコンドームを使うのが確実だ。 コンドームは使用期限を確認して、裏表を間違えないように着け、空気が入らないように皮を下にのばしながらペニスの根本まで下ろし、たるんだ皮を上に引き上げてさらに根本まで下ろしてかぶせよう。暗いところでも素早く着けられるように練習しよう。 終わったら、根本を押さえて中ではずれないように引き出そう。
でも、どんなに気をつけていても、「絶対に大丈夫」じゃない時があるかもしれない。 「よく見たら手に傷があった」「コンドームが破けた」「精液が目に入った」「先走りをなめたかもしれない」 いろいろなトラブルがあるかもしれない。 そんなときに少しでもリスクを下げるにはどうしたらいいだろう?粘膜や傷と、体液との関係から考えてみると、次の二つのことが基本になるよ。
1)粘膜や傷にHIVがふくまれる可能性がある体液がついてしまったら、接触している時間をできるだけ短くする 粘膜や傷に体液がついたら、できるだけ早くやさしくふき取るか、こすらずにたくさんの水で洗い流したり、ゆすいだりしよう。 しかし、腸の洗浄(浣腸)は、腸の粘膜を傷つける可能性があるので禁物だ。中出しされた場合は、便をするように自然に出すだけにしよう。
 
2)粘膜はやさしくあつかい、摩擦などで傷をつけないようにする 慣らさずに無理に入れたり、強い力で刺激をしないようにしよう。 ジェルを使うと感度が良くなるのに加えて、摩擦が少なくなるので粘膜は傷つきにくくなるし、コンドームも破けにくくなる。また、ジェルは粘膜を保護するとも言われている。
ただし、ジェルにはいろいろなものがあるので、「水溶性」のものを使おう。
使わない方がいいものリスト: ハンドクリームやサラダオイルのように油が入っているもの→コンドームが破れやすくなる シャンプーやボディーソープなど→粘膜が荒れて傷つきやすくなる
 
次の実践編では、この二つの基本をもとに、実際のセックスの場面でリスクを下げる方法を具体的に考えてみよう!
6.HIV+でも、セーファーセックス たとえばこんなときは?